円通寺本堂
 
 本堂は幅が12間(40m弱)、奥行きが7間(20m強)あり、木造建築としては当地方最大の規模を誇ります。
 現在の本堂は天保年間(1840年)に焼失後、再建されたものです。


         円通寺ご本尊

  ご本尊は秘仏「如意輪観世音菩薩」像です。 1382年の開山に、後小松天皇が南北朝合体を祈願して、御自らお彫りになったものを下賜されたと伝えられます。
 御開帳は50年に一度行われます。

      子育地蔵尊 本堂の中、左手奥に祭られています。
  久しく子供ができない人に、子供を授けて下さる霊験あらたかなお地蔵様と、大勢のお参りがあります。
 
        明治忠魂碑
 
 明治時代の日清・日露戦争での戦没者慰霊碑で、碑銘の揮毫は、明治の元勲である山縣有朋です。
 第40世住職である日置黙仙禅師は日露戦争の英霊供養のため旅順、奉天、韓国を巡られています。
 昭和の時代まで遺族だけでなく北小学校の児童まで多くの人が参加して招魂祭が行われていました。


    お不動さん

  お不動さんとして人気のあるポイントです。江戸時代に編さんされた丹波誌によれば、「境内に湧き出ている霊水を掘るとそこから不動明王の像が出てきた。」と記されている。
 霊験あらたかな不動明王像です。
水琴窟 動画を見る      

 
竹筒の上端に顔を近づければ、心の中まで洗われるような澄んだ音が聞こえます。円通寺の人気スポットの一つです。              
           鐘 楼
  
 
除夜の鐘撞きなどで地域の人々に愛されている。
円通寺の人気スポットの一つです。

    三如来堂

 
旧来は大師堂として、弘法大師像と24世道明和尚の像などが祀られていました。その後、香良の三如来寺が廃寺になった時、円通寺がお預かりした三如来像が祀られています。左から
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来の像です。
「躍然遠挙」
山岡鉄舟が揮毫した碑
 
 苔むした「躍然遠挙」の碑は、幕末の志士にして明治維新の立役者山岡鉄舟が第40世日置黙仙和尚の功績を讃え揮毫したものです。
 
山門
 お寺の境内へ入る山門です。
左右から仏土を守る四天王の持国天(東)と広目天(西)像が見守ります。この二つの像は仁王ではなく、二天です。  


四天王の広目天 像                                            四天王の持国天 像

放生池

捕らえた魚類などを放してやるために設けた池。



 仁王門をくぐって中に入ると、左右に放生池が広がります。四季折々でその表情を変える池の周辺には、シャッターポイントが沢山あります。
 右の池のあたりには、昔 源融が建立した賀茂大明神がありました。その賀茂大明神は、円通寺建立の際に現在の賀茂神社(町内賀茂)と神野神社(町内北御油)に分祀されました。

  「源融(みなもとのとおる)」   第52代嵯峨天皇の皇子で、源氏物語の主人公”光源氏”のモデルとされる。
                  
 
丹波市指定天然記念物(3名木)
        タブの木
 本堂裏のタブの木(樹齢300年)クスノキの一種で独特の薫香がある。タブノキ、イトザクラ、大杉の3本ともに
丹波市指定天然記念物に指定されている。
イトザクラ
本堂裏の糸桜(樹齢200年)
大杉   
  
樹齢約700年、賀茂神社の御神木
     
       清水地蔵
 
 太平洋戦争のあと、熱心な女性信徒数人が、放置されていた石仏をここに祀った。お堂の裏の湧き水を、体の具合の悪い部分につけると快癒すると評判になった。
     永代供養塔
  
 平成29年5月に完成し、5月29日に開眼法要が営まれました。
 
永代供養について、詳しくは円通寺にお問い合わせください。
  円通寺(TEL:0795-82-1992)
   「不許葷酒入山門
 
「くんしゅのさんもんにいるをゆるさず」と読む。「肉や生臭い物を食べたり酒を飲んだものは、立ち入りを禁ず。」の意味です。禅宗寺院の入り口付近にある石碑です。

                    
 
      四季桜
 

 
四季桜は寒桜の仲間で10月下旬頃に咲き始め、冬の間長く咲き続けます
永谷山円通寺の由来


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     円通寺入り口の碑

 
 お寺の入り口で最初に参詣者を迎える碑